生物物理学者 安井真人が運営するブログ。生物学、顕微鏡、医学、微細加工、情報科学などを解説
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統計でイカサマサイコロを見破るには
2017年07月09日
有名な漫画カイジで、班長がイカサマサイコロを使って賭博で勝ち続けるシーンがあります。ジゴロサイといって、4と5と6の面しかないため、意図的に4か5か6の目を出すことができます。サイコロは一方向から見ると3面なのでばれないというわけです(1の目が赤色なので、ふつうサイコロを振っている際にばれるとおもいますが)。カイジがこの不正を見つけます。4と5と6の目しかないので、サイコロを詳しく調べればイカサマの証明は終了です。しかし、「もし重心がずれているだけのイカサマサイコロならどうでしょうか?」どの面も普通のサイコロと変わりないので、見た目では判断不可能です。そういう状況で使うのがP値です。